前回の記事では、男同士での商業施設訪問中に起きたハプニングを紹介しました。あの時も何かとおかしな出来事があったのですが、今回はさらにシュールで笑える展開が待っています。まだ読んでいない方は、まずはこちらの記事からどうぞ!
私たちは商業施設を後にし、彼が帰るために使う電車の駅へ向かった。
スイーツのお店に向かうが…
「甘いものが食べたいな」
彼は急に言った。これには私も同感で、ちょうどいいタイミングだと思った。
私はここが地元なので、1つ思い当たるスイーツがあった。それはちょうど駅の向かいにある出店だ。
私たちはそこのパフェを食べることにした。
そこはまさにインスタ映えを狙った、イマドキのお店だ。
文字が読めない?│ハプニング①
私たちはそれぞれパフェを注文する。その間に個包装のプラスチックスプーンやお手ふきをセルフで取った。なんと、それにも手書きでシンプルなイラストや文字が描かれていた。これもイマドキってやつなんだろうか(笑)。
私はお手ふきの包装に書かれた文字を見るが、読むことができなかった。
まさか、これってマイナーな言語なのか?と思っていたら、彼にあることを言われた。
「これ、上下反対やで!」
まさかの私は「Hey」という文字を上下反対にして読もうとしていたのだ。
私は突っ込まれるなんて思ってもいなくて、恥ずかしくなった。そして、すごく笑われた。
スマホを開けない│ハプニング②
そんなことをしていると、パフェができあがったみたいだ。
私はパフェを受け取るとすぐに撮影コーナーで写真を撮ろうとする。
ところが、スマホが開かないと焦る私。
指紋認証で解除するタイプのスマホだ。次、撮影する人もいるので慌てて何度も指紋認証のボタンに指を押し当てる。
まさかの、その手には手袋が付いているのだ。
私は手袋をつけた状態で指紋を認証しようとしていた。当然、解除されないのである。
その事実に気づくまで5秒かかった。
そして、気づいたと同時に、彼に見られていないかを確認しながら慌てて手袋を外し、ポケットに突っ込んだ。
見られていなかったことに安心して、白い息が漏れ出る。
駅に向かうが…
こうして食べる準備が整った私たちは食べ歩きつつ駅に向かった。
寒い冬に冷たいパフェはなかなか食べ切れない。だが、男二人で食べるパフェも意外と美味しいものだ。
駅に着き、パフェを片手に彼は切符を買っている。
ところが彼が思いがけない行動をして、それを見ていた私は静かに吹き出してしまった。
なんと1円玉を切符の券売機にたくさん投入していたのだ。
「え、1円って使えないの?」
そんな問いに私は使えないと答えた。
残念そうな反応だったが、それも含めて面白い。
仕方なく、違う硬貨を使ってなんとか購入できたみたいだ。
友達の行方は…
そんな一件があったあと、私は夢中になってパフェを食べていた。私の好物であるチョコレートがたくさん使われていて、手が止まらない。
冷たいアイスを口に入れた後、ふと彼の方を見てみる。
ところが、彼が消えていた。
ちょっと焦った私は周囲を見渡すと、まさかのところにいたのだ。
改札の中に彼がいるではないか。
彼が言うには、「一緒に電車で帰るから、ホームでパフェを食べるつもりだった」そうだ。
ここは私の地元だから徒歩で帰れることを忘れているみたいだ。
だが、それよりも面白いことがある。
改札越しに彼と向き合ってパフェを食べるこのシュールな状況。
この謎でシュールな状況に、笑いが込み上げてくる。その駅には私たちと駅員しかいないのが余計に面白い。改札付近にいる駅員も、どのような目で見ればいいのか困惑するだろう。
友達からの心温まるプレゼント
そうしてパフェを食べ終えた友達は、改札内にある自販機に近づいた。何か飲み物を買ったみたいだ。
そして改札越しに私に近づいてきた。なんと、その飲み物をプレゼントしてくれたのだ。「今日はありがとう」と言う一言を添えて。その飲み物はhotで、パフェで身体が冷え切った私はとても嬉しかった。
それに、チョイスが「ビタミンレモン」っていうのが彼らしさを際立たせ、優しさを感じた。
いい友達を持ったなと痛感した。
著:yu-jin